ROMANSエリアとは、R=六甲、O=岡本、M=御影、A=芦屋、N=西宮北口、S=夙川の6駅のことを言います。
東灘区の人気住宅地として岡本と並び名前の挙がることが多い御影。岡本周辺が華やかで「動」のイメージであるのに対し、「御影」には涼やかで「静」のイメージがあります。
阪急「御影」駅周辺は商業施設や店舗が少なく、典型的な「閑静な住宅街」です。明治以降、六甲山の緑や住吉川の清流、そして大阪への交通便の良さが評価され、朝日新聞創刊者、住友銀行初代支配人等の著名な財界人/文化人が多く居を構える高級住宅地として名を馳せました。また、阪急「御影」駅から南東徒歩約15分に位置するJR「住吉」駅界隈から六甲山を超え有馬温泉へと抜ける道は有馬道と呼ばれ、今もJR「住吉」駅西側から北に伸びる商店街は「有馬道商店街」と呼ばれています。
白鶴美術館、香雪美術館、生け花の小原流家元本部といった文化的施設、そしてケーキ屋さんが多いのも特徴です。ケーキ屋さんは「御影 高杉」「ダニエル」「アンプレシオン」等々、複数の、しかも人気の高い店舗が並びます。 日頃の買い回りはJR「住吉」駅前、コープ神戸の運営する「シーア(Seer)」を核店舗とした「リブ住吉」が便利。買物帰りに住吉川河川敷まで足を伸ばし「住吉川清流の道」を散歩すれば、住吉川に流れる水同様、気持ちもキレイになれそうです。
(文/田中和彦[オールアバウト 住みやすい街(関西)ガイド])